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平成19年版公共建築工事標準仕様書
押え層目地と仕上げ層目地とが、上下ともに一貫して通るように割付けて、目地で囲まれた部分が完全に区画された版になるようにすることが望ましい。目地が押え層の全断面に入らない場合、目地下部の押えコンクリートがつながってしまい、夏期に押えコンクリートが膨張するとき、何の効力も発揮できずにパラペットを押し出し、外装部分を破壊して事故を起こしてしまうのです。(図参照)
※エキスパンタイは、高さ調節が自由自在で、上下ともに一貫して通り、絶縁できます。
(j) 成形伸縮目地材
(1) 形状及び寸法
目地幅は25mm、本体は目地幅の80%以上、保護コンクリートの上面から下面にまで達するよう高さの調節が可能なもので、キャップ側面に付着層又はアンカー部を備えた製品とする。
(2) 成形伸縮目地の品質は、表9.2.1による。
(k) 成形緩衝材は、アスファルトルーフィング類製造所の指定する製品とする。
(l) 保護コンクリート
(1) コンクリートの調合は、6章14節[無筋コンクリート]による。
(2) 保護コンクリート内に敷設する溶接金網はJIS G3551(溶接金網及び鉄筋格子)による鉄線径6mm、網目寸法100mmの製品とする。
なお、排水溝のモルタル内に敷設する溶接金網は、9.2.5(g)(1)による。
成形伸縮目地材の品質
| 項目 | 品質 | 試験方法 | |
|---|---|---|---|
| 付着層タイプ | アンカータイプ | ||
| 圧縮性能 | 最大荷重160N/cm(注)1 | 最大荷重240N/cm(注)1 | JIS K7220(硬質発泡プラスチック 圧縮特性の求め方)に準じて、20±2℃及び 60±2℃において、圧縮速度1.0mm/minで、0〜30%の圧縮を行う。(注)2 |
| キャップ表面に割れがないこと。 | |||
| 伸び性能 | キャップ付着層部とモルタル 面が離脱しないこと。 |
キャップアンカー部と モルタル部が離脱しないこと。 |
JIS K7220に準じて、−20±2℃及び20±2℃において、引張り速度1.0mm/minで、 0〜30%の引張りを行う。(注)2 |
| 加熱収縮性能 | 加熱収縮率0.5%以内 | JIS A5756(建築用ガスケット)による加熱収縮率試験に準じて、70±2℃において、 168時間加熱したのち、標準状態で4時間放置する。(注)3 |
|
| キャップ部に反り、ひずみ等著しい変形がないこと。 | |||
| 耐候性能 | キャップ部にひび割れが生じないこと。 | JIS A6008(合成高分子系ルーフィングシート)による促進暴露試験に準ずる。(注)4 | |
(注)
1.試験体(高さ80mm、長さ50mm)単位長さあたりの最大荷重
2.試験体は、実際の使用条件に近い形状のものとする。
3.試験体は、キャップ部のみとする。
4.試験体は、原則として、キャップ部から作成する。
主な規格内容
評価基準
| 項 目 | 品質・性能 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 温度条件 | 付着層タイプ | アンカータイプ | |||
| 性能 | 圧縮性能 | 0〜30%圧縮での 最大荷重N/cm |
20℃ 60℃ |
160以下 | 240以下 |
| 0〜30%圧縮での 目視検査 |
0〜30%圧縮でキャップ表面に割れが生じないこと | ||||
| 伸び性能 | 30%引伸ばし状態 での目視検査 |
−20℃ 20℃ |
伸び率30%でキャップ 付着層部とモルタル面 が離脱しないこと |
伸び率30%でキャップ アンカー部分とモルタル面 が離脱しないこと |
|
| 耐摩耗性能(mg) | 20℃ 1,000以下 | ||||
| 加熱収縮 性能 |
加熱収縮率(%) | 20℃ | 縮み0.5%以内 | ||
| 目視検査 | いずれの試験片にも反り、歪み 等著しい変形がないこと |
||||
| 耐衝撃性能 | 20℃ | 等級 PD-3 合格 (PD-3…高さ1.5mの衝撃で、 いずれの試験片にもひび割れ が生じないこと) |
|||
| 耐候性能 | 20℃ | いずれの試験片にもひび割れ が生じないこと |
|||
| 試験 | 試験方法 | 成形伸縮目地工業会発行「成形伸縮目地材規格」7.試験方法による。 | |||
| 備考 | 用語 その他 |
本評価に用いる用語は、国土交通省官房官庁営繕部監修 「建築工事標準仕様書(建築工事編)」9章2節による他、 成形伸縮目地工業会発行(1995年4月1日改訂) 「成形伸縮目地規格」による。 |
|||
主な規格内容
形状による区分
| 区分 | 種類 | 形状例 |
|---|---|---|
1類 ※弊社TE型 |
保護コンクリートに対する「付着層を備えた キャップ」又は「付着層とアンカー効果を備 えたキャップ」と「本体」を組み合わせ、 所定の品質を有する目地材。 |
|
2類 ※弊社TK,TO,TX型 |
保護コンクリートに対する「アンカー効果を 備えたキャップ」と「本体」を組み合わせ、 所定の品質を有する目地材。 |
用途による区分 (形状例)
目地材の用途区分は、高さ可変範囲とベースの有無によって区分した。なお高さ可変型の 製品は、目地材両側の保護コンクリート相互の縁切れが完全になるものとする。
| 高さ可変型 | 高さ固定型 | |
|---|---|---|
| 本体とベースが一体となったもの | 本体とベースが別体となったもの | |
用途による区分
| 区 分 | 高さ可変範囲 mm | ベース幅 mm |
|---|---|---|
| 高さ可変型 | 20以上 | 本体幅+40以上 |
| 高さ固定型 | 20未満 | - |
成形伸縮目地材の品質
| 試験項目 | 温度 条件 |
分類による規格値 | ||
|---|---|---|---|---|
| 1類 | 2類 | |||
| 圧縮荷重試験 | 0〜30%圧縮での最大荷重 N/cm {kgf/cm} |
20℃ | 160{16.3}以下 | 240{24.5}以下 |
| 0〜30%圧縮での目視検査 | キャップ表面に「割れ」が 生じないこと |
|||
| 0〜30%圧縮での最大荷重 N/cm {kgf/cm} |
60℃ | 160{16.3}以下 | 240{24.5}以下 | |
| 0〜30%圧縮での目視検査 | キャップ表面に「割れ」が 生じないこと |
|||
| 伸び性能試験 | 30%引き伸ばし状態に おける目視検査 |
20℃ | 伸び率30%で離脱を生じないこと | |
| 30%引き伸ばし状態に おける目視検査 |
-20℃ | 伸び率30%で離脱を生じないこと | ||
| 耐摩耗試験 mg | 20℃ | 1.000mg以下 | ||
| 加熱収縮率試験 | 加熱収縮率 % | 20℃ | 縮み0.5%以内 | |
| 「反り」「歪」の目視検査 | いずれの試験片にも著しい 変形がないこと |
|||
| 衝撃抵抗性試験 | - | 20℃ | PD-3合格 | |
| 耐候性試験 | - | 20℃ | いずれの試験片にもひび割れ がないこと |
|
材質における長所と短所の対応策
| 品名 | 長所 | 短所 | 補填内容 |
|---|---|---|---|
| ブチルゴム | 柔軟性・接着性・耐水性 が良い。 |
耐候性・オゾンに 弱く、 肉やせする。 軟らかい。 |
軟硬質塩ビで太陽光線、 外気を遮断することによって、 オゾンより守り、肉やせを防ぐ。 |
| EPDMゴム | ゴムでは耐えられない 高温長期間の使用が可能。 |
耐鉱物油性に弱い。 耐焔性に弱い。 |
軟らかいため独自では直線的な 美しさが取れず、芯材として 硬質塩ビによってカバーする。 |
| 硬質塩ビ | 耐候性・耐薬性に優れ、 色彩豊富、型が自由である。 |
衝撃性に弱い。 硬い。 |
軟質塩ビとゴム等でカバーすること により、衝撃性の弱さを補う。 |
| 軟質塩ビ | 耐薬性に優れ、色彩豊富、 型が自由である。 |
耐候性に弱い。 直線が取りにくい。 |
硬質塩ビにより柔らかさを補い 直線・強さを出す。 |
| ポリエチレン | 反撥弾性に優れ、 水を吸収しない。 |
紫外線に弱い。 | 軟硬質塩ビ、ブチルゴムにより、 紫外線を遮り、半永久的に 特性を持続させる。 |
| PP (ポリプロピレン) |
シール強度がある。 低温に強い。(耐寒性) 防湿性、耐熱性がある。 |
収縮温度が高い。 成型加工ができない。 |
コンクリートの動きに追従し、 柔軟性と強さを併せ持つ。 |
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